勝ちきる頭脳
囲碁界史上初の七冠同時制覇を成し遂げた最強棋士が、初めて明かす勝利をモノにする思考法。
「常識外」「独創」と言われる一手は、どのように生まれているのか。
そして、これからの囲碁界をどう捉えているのか。
9歳でプロを目指し、12歳でプロになり、26歳で七冠を達成した囲碁棋士の頭脳と思考、そのすべて。
- 最善なら、リスクがあっても「打ちたい手を打つ」
- 強い人を相手に「安全」や「堅実第一」では勝てない
- ミスを潔く認め、その盤面に平常心・自然体で臨む
- 「読み」で導きだした無数の図を、どう「判断」するかが重要
- 人が見た目で外すような廃案も残し、可能性を探る
- 「定石は覚えて忘れろ」。情報は吟味・選択して自分のモノになる
など、ビジネスにも効く1冊。
目次
- 序章
- 第一章 なぜ打ちたい手を打つのか--リスクを受け入れる決断法
- 第二章 僕の原風景--囲碁を始めてから初タイトルまで
- 第三章 七冠全制覇までの歩み--諦めない気持ちが大仕事を生む
- 第四章 直感と読みの相互性--何が独創を育むのか
- 第五章 囲碁は勝負か芸術か--盤上の真理を追い求めることの意味
- 第六章 棋士という職業--勝つために何をするのか
- 第七章 世界戦に燃える--日本碁界への提言と世界一への想い
- 第八章 囲碁界の未来--人工知能という新たな強敵
- 終章
【井山裕太】
1989年大阪府生まれ。囲碁棋士。日本棋院関西総本部所属。2002年、12歳でプロ棋士となる。2009年、20歳4カ月で、七大タイトルの一つである名人を獲得。史上最年少名人となる。その後、数々の記録を塗り替えながらタイトルを奪取し続け、2016年には囲碁界史上初の七冠同時制覇を達成。その後、名人位を失うも、2017年に前人未到の二度目の七冠同時制覇を成し遂げる。内閣総理大臣顕彰、国民栄誉賞受賞。